Interview with the management経営者インタビュー

供養文化のパイオニアを目指して~(株)Aクルーズ~

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大阪

2021.05.30

社会貢献/自己実現

供養文化のパイオニアを目指して~(株)Aクルーズ~

今回は大阪府に拠点を持ち、全国対応可能な海洋散骨、粉骨・ご遺骨のサポート、手元供養品の販売の3つの事業を展開する株式会社Aクルーズの天井様にお話をお伺いしました。

散骨の事業で創業をしたきっかけは、ご親族からの「散骨をしてほしい」というご要望。船を操縦できる経験を活かして、近年需要が高まっている散骨のお手伝いをされています。供養文化が変化しつつある昨今において、天井さまはどのような思いで事業に取り組まれているのでしょうか。

始めに、御社の歴史について聞かせてください。

創業したのは2012年。それまでは個人事業主として、船を中心とした海関係の仕事をしていました。10年以上前から散骨の事業をしていたのですが、お客様が増えるにつれて、ちゃんと受け皿になれるようにということで法人化しました。

散骨を始めたきっかけは、私の親族がお墓に入ることを望まなかったということ。病床にいる間に、「散骨してくれ」と頼まれたんです。私が海の仕事をしていて、目の前に大阪湾がある環境で生活していたことが事業家に至る先駆けとなりました。

元々は大阪や兵庫、和歌山の関西圏のみで対応をしてきたのですが、徐々にご依頼が増えて、ノウハウも溜まってきたので、2年前から全国展開を始めました。支店があるわけではないので、全国津々浦々、いただいたご依頼に応じて直接ご依頼主のところまで出向いて、散骨のお手伝いをさせていただいています。

昔はさほど散骨は主流ではなかったと思うのですが、供養文化に関して思うことはありますか?

これまでの文化ですと、亡くなると葬儀社にお願いして火葬して、お寺とやりとりして、墓石を立てる、という流れがあたりまえでしたよね。一般の方はその選択肢しかご存じないと思うので、「亡くなると300万円程かかるもの」という価値観が通例だった。

ここ数十年の流れが最近大きく変わっているように思いまして、偲び方や弔い方、ご供養の方法は本当に人それぞれ。故人の供養をしているように見えて、実際は残された自分たちの心の整理のためにあるものだと思うんです。

色々な供養の方法が許容されるようになってきていると思うので、生き方や生活環境に応じて、散骨だけに留まらない、供養全般においてアドバイスできるような事業体を運営していくことを心がけています。

印象的だった散骨のエピソードはございますか?

昨年の暮れのこと。お子さんが亡くなられて、お見送りしましょうということで、お母様が船に乗って散骨をすることになりました。

お別れのタイミングになっても、お母様がなかなか自分の手から離すことができなかったんですね。10分くらい、号泣されながら、お子さんの骨に向けて語りかけていました。最終的に、やっとの思いで踏ん切りをつけて、海に散骨することができて。

散骨というのは、唯一自分の手で故人そのものを自然に放すことができるもの。意を決して踏ん切りをつけられたお母様は、とても清々しい表情を浮かべられていました。

ご一緒に乗船して散骨される方は、直接ご遺骨に語りかけながらお見送りされる方が大変多いですね。自分の手で供養ができることで、やっと故人の希望を叶えることができた感覚になり、荷が下りてほっとする。そんな瞬間に立ち会えることに、やりがいを感じます。

自分の手で供養することで、やっと次のステージに進めるということなのですね。

特に仲の良いご夫婦の一方が亡くなられた際は、ご自宅に3~5年もご遺骨を置かれている方も多くいらっしゃるんです。力が抜けて何もする気が起きなくて、何かしてあげないととは思うけれど、踏ん切りがつかずにご遺骨を手放せずにいる。

先日は、ご遺骨を散骨するまでに7年かかったお客様と出会いました。やっとの思いで弊社に辿り着いて、「これで主人の希望を叶えることができる」ということで散骨のお手伝いをさせていただきました。お別れの気持ちはひとしおだったと思います。

今後はどのような展望を描いているのですか?

昨年から、墓じまいのお手伝いもさせていただいています。散骨をご希望される方の多くは、お墓をしめる業者がまだ決まっていないということで、弊社から紹介をさせていただくように。お客様のために、できることを事業として形にしてきました。

お供え用の品物を、自社オリジナルで作成することも開始し、店舗や通販からお届けすることに力を入れる手元供養品事業。加えて、海洋散骨の事業とご遺骨のサポートの、三本の柱で事業を経営していきます。

供養の業界は、長く葬儀社とお寺、石材店が担ってきました。ご家族の生活様式や生き方に合わせて、新しい供養の形を開拓し続けて、広げていきたいと思っています。お客様のために仕事をし、売上を伸ばしていくことで、零細企業からでも供養文化のパイオニア的な存在になれるように、頑張っていきます。

<この記事を書いた人>
林 将寛 https://twitter.com/masa_884884
レバレジーズ(株)にてキャリアアドバイザー、(株)LITALICOにて家族支援への従事を経て、ライフコーチとして独立。主に対人支援職者や若手キャリア層に向けて、パーソナルセッションを提供。

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