Interview with Emplpyees従業員インタビュー

「飾ってくれてありがとう」 はじめて担当をさせていただいた式で、はじめてのサプライズを行ったときにいただいたお言葉です。喪主様との会話で、故人様は絵が大好きだったことがわかり、必死で絵を飾るスペースをつくりました。感謝のお言葉をいただいたときの気持ちは、今でも詳細に思い出すことができます。

葬儀業界を志したのは、就活でたまたま葬儀業界の説明を聞いたのがキッカケでした。当初はなりたい職業というものが特になく、なんとなく結婚業界を見ていました。結婚式をされている会社は、葬儀も手掛けている場合が多く、説明を聞いていた会社の説明会でも、葬儀のお仕事のお話を受けました。お話からはとても明るいイメージが伝わってきて、印象が一気に変わり、同時にある記憶を思い出したんです。

大学一年の頃、祖父が他界しました。記憶がハッキリしてからはじめて近しい人を亡くし、とても悲しい気持ちでした。式の際、家族がいつのまか祖父のメモリアルビデオのようなものを作っていたようで、担当の方にお渡しすると「すごくいいですね、ぜひ流しましょう」といってくださったんです。 式中にわざわざビデオを流すコーナーまで用意してくださって、ビデオが流れている最中、担当の方は涙を流していました。知らない人のためにこんなに親身になってくれるんだと、感動し、式自体もとてもいい気持ちで終えられた、ということを思い出したんです。 祖父の葬儀の記憶がよみがえってくるにつれ、少しずつ葬儀業界への興味が生まれ、肥後葬祭へ入社しました。現在はお客様のお電話の対応や式の準備、式担当の補佐業務を行っています。

お仕事では成功だけでなく、いくつもの失敗も経験してきました。打ち合わせに時間をかけてしまい、お客様を不安にさせてしまったこともあります。お仕事を通して学んだのは、関わる人に迷惑をかけないように仕事をする、ということです。今では意識してそのクセを無くし、確認を欠かさないようにしています。

サプライズを行う際には、常にお客様の会話に耳を澄ませるのが大切なのだとわかってきました。喪主様だけでなく、ご家族や知人の会話にも耳を傾けると、スムーズにアイデアが浮かんでくるんです。 これらの学びは後輩指導の際に伝えています。教える立場になると注意するのも、怒るのも大変で……。いままでお世話してくれた先生や先輩方の大変さを実感しています。時間をかけて丁寧に指導してくれたことには感謝しかありません。

式の担当は、まだ経験が少ないので、いつかは任せてもらえるように努力していきたいです。お客様とのコミュニケーションもうまくなっていきたいですね。雑談や言葉のキャッチボールが苦手で……。しっかりと交流を深めていければ、お客さんから聞けることも増え、お客様の理想やお気持ちに寄り添った式ができるようになると思うんです。少しずつできることを増やしけるよう頑張っていきたいです。

株式会社肥後葬祭　吉良　芽恵

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