Interview with Emplpyees従業員インタビュー

ありがとうを紡ぐ

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熊本

2022.03.03

仲間

ありがとうを紡ぐ

肥後葬祭は学生の頃にアルバイトをしていた会社でした。社長が遠い親戚にあたることから働かせていただいていたんです。 学校を卒業してからは、別の業界で働いていたのですが、3年ほどたったころに母が、突然、心臓発作で亡くなりました。 肥後葬祭に式を依頼し、兄が喪主を務め、式が行われました。しかし母の死が突然だったことと、自身が喪主ではなかったことなどから、式の流れについていけず、実感のないまま式は終わりました。今思えば、葬儀業界に近づくキッカケだったのかもしれません。 葬儀があってから3年ほどたったころ、かねてから肥後葬祭で働いていた同級生に声をかけられていた関係もあり、肥後葬祭に入社しました。

入社して数年後にスタッフみんなで新しい経営理念を決めました。 そうしてできあがったのが「ありがとうを紡ごう」。お客さまからありがとうと言ってもらえる会社づくりをしていこう、という想いが込められています。迷ったり悩んだりしたときは思い出す、自分の仕事の芯になっている言葉です。

式の担当にあたる際は自身の経験から、喪主様だけでなくご家族にもできるだけ、式の流れや儀式などをご説明をするように心がけています。 たくさんの葬儀に関わるなかで、人にはいろいろな考えがあるんだなと思うようになりました。例えば、こちらが良かれと思ってやったことでも、快く感じていただけない場合があります。もちろん逆もあって、大したことをしていないつもりでも、深い感謝をいただいた経験もあります。絶対的な正解がない点に、葬儀業の難しさを感じていますね。

10年以上前のことです。 ご主人が急に亡くなられ、奥様が喪主様となる葬儀を担当しました。過去の自分と同じで、奥様の気持ちの整理がついていないなか、葬儀は淡々と進んでいきました。 心配から四十九日には3回ほどご自宅にお邪魔し、お花をお供えしたり、葬儀後のお手続きはどうですか?など都度、お声かけを行ったんです。すると四十九日が明けた際に「ありがとう」と感謝をいただきました。 葬儀から10年以上たちますが、今もまだ交流が続いていて、お盆の時期にお電話をいただいたり、家族への贈り物をいただいたり、まるで親戚のような関係を築かせていただいております。奥様のご実家がフルーツの栽培をされているそうで、収穫の時期にはおすそ分けしていただく機会もあるんです。現在は、ご高齢でお一人暮らしをされているため心配もあり、私も近くを通るときはお家を訪ねるようにしています。子どもと一緒にお邪魔させていただくこともあるんですよ。

会社でも地域との繋がりを増やしていくために、お祭りやイベントを行っていました。私自身、この地方の出身なのでとても嬉しい取り組みだったのですが、コロナウイルス感染症が広がり始めたころから開催できておらず……。流行が収まったら、また企画して、地域に根付いた催しを開いていければなと思っています。

株式会社肥後葬祭 岩野 貴樹

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