Interview with Emplpyees従業員インタビュー
熊本
2022.03.03
仲間
肥後葬祭に入社する以前は介護業に1社、葬儀業に2社勤め、様々な経験を積ませていただきました。 様々な場所で経験を積んできたからこそ、しっかりとご対応にあたれたお客さまもいらっしゃいます。
肥後葬祭に入社した際に、息子さんを亡くされたご家族の式を担当しました。息子さんは以前からお腹が痛いと訴えていたのですが、病院には行かず、出かけた先で亡くなられたとのことでした。 ご依頼は肥後葬祭の近くに住まわれていた、おじい様からいただきました。 おじい様との打ち合わせの傍ら、ご両親は自らを責め続けます。「病院に行かせていたら、こんなことには……。」 そんなお姿を見て、過去に担当させていただいたある喪主様を思い出したんです。 その方は式が終わったあと感想を聞くと「バタバタ過ぎて何も覚えていないです。」とおっしゃられていました。葬儀は簡単な儀式ではありません。お別れだけであれば火葬式という手段もあります。そのなかでせっかく、ゆっくりとお別れができる葬儀を選んでくださったのに、何も思い出を残してあげられなかった。申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
お二人には、その方のような状況になってほしくない。 打ち合わせの後、ご両親には 「大切な息子様を無くされた悲しみは表し切れないほど深く、まだ心の整理もできていないと思います。ですが今の状況ですと、お二人には後悔が残ってしまうと思います。どうか悔いのないお別れをしてください。」と伝えました。
やがて葬儀が終わり、いただいたアンケ―トをお読みすると「あの時しっかり言ってもらえたからきちんとお別れができました」とお礼ををいただいていたんです。判断は間違っていなかったんだと、ほっとした気持ちになりました。
葬儀のイメージは、最初に勤めた葬儀社で形づくられたのだと思います。 その葬儀社では、式で毎回サプライズを行うのが習慣でした。 しかし当時はまだ担当者デビューしたばかりで、サプライズをするだけに必死になってしまっていました。 そんななか先輩と話をしているときに「それはただの自己満足じゃないのか?」と怒られ、私の思う担当者像がガラッと変わりました。 それ以来打ち合わせの段階でお客様が故人様としたかったこと、叶えてあげたかったことは何なのか?をうかがい、必要であればサプライズを行う方針にかえました。 最初は漠然としているご希望もコミュニケーションを交わすことによって、具体的な意見へと変わっていきます。そうやって浮かび上がったご希望を叶えることこそ、本当のサプライズだと思っています。何かをしてあげるだけがサプライズではないんです。
これからもただのお通夜・葬儀だけでは終わらなせない、想いをくみ取った式をお客さまにしていただけるよう、頑張っていきたいと思っています。
株式会社肥後葬祭 西村 浩史郎
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