Interview with the management経営者インタビュー

業界の発想にないことを実践し、さらなる成長を~ライフサービス(株)~

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静岡

2021.07.15

社会貢献/自己実現

業界の発想にないことを実践し、さらなる成長を~ライフサービス(株)~

本日は静岡県牧之原市に本拠地を置き、こすもすブランド、ラビューブランドで合計13か所の葬儀式場を展開するライフサービス株式会社の原口茂和社長にお話をお伺いしました。

事業承継のタイミングで行った新しいチャレンジ、それが形となり、成長を続けることで理念の広がりも実現している。会社に戻ってから20倍にもなる成長を遂げたその秘訣は何だったのか、たくさんのことをお話しいただきました。

創業についてお伺いしてよろしいでしょうか?

弊社の創業は昭和33年、祖父がお葬式の仕事を始めたことがきっかけです。

当時の社名は原口葬具店。その頃のお葬式といえば、行政が葬儀に関する備品や手続きを手配していました。それを行政から委託される形で手伝いをしていたことがスタートです。

個人商店としてお葬式のサポートをしていた原口葬具店が法人となった創業の地は、静岡県牧之原市です。祖父の代から父親が引き継いで葬儀を続けていましたが、私が大学に入る年、平成元年のタイミングで株式会社となります。私が会社に戻るなら株式会社にするけどどうする?みたいな流れで、私も「やってもいいよ」と返事するような、そんなやりとりだったと記憶しています。

そのタイミングでできた会社がライフサービス株式会社です。父、母、祖父、そして私が株主で、会社といっても家業のような形でした。

大学卒業後は、すぐに会社に戻ったのですか?

大学を卒業して就職したのは損害保険の会社でした。当時は、互助会制度が無くなって、保険制度になるんじゃないかと言われていた時代。だったら保険を勉強しようと思ったのです。今、思えば、全然そんな時代にはなっていませんけどね(笑)。

3年間その会社に勤めて、25歳でライフサービスに入社しました。会社がちょうど7期目に入った年でした。当時のライフサービスは私が社員として7人目。葬儀件数も100件くらいの会社です。

戻られてからはどんな仕事をされていたのでしょうか?

JAと連携して葬儀事業を立ち上げるという話があり、その立上げを中心に動いていました。まったくゼロからの状態でしたが、経験者二人を採用し、私と他に新人スタッフ、合計4人でこすもす榛南を立ち上げました。

こすもすが軌道に乗り、段々と社員が増えていったのもこの立ち上げのおかげでもあります。

それから社長になられたのはいつの頃でしょうか?

静岡に戻ってから15年がたった40歳の時です。

前社長とは、40歳になったら交代することは既に話をしていました。元々副社長として代表権も持っていましたし、社員もだいぶ増えていましたが、ほとんど自分で採用したメンバーだったこともあり、社長交代はスムーズでしたね。

社長になる2008年に家族葬ホールラビューを立ち上げました。本当はその頃に社長になるという話もあったのですが、他の経営者団体の仕事もあり、区切りがよいところでと40歳で交代ということで話が落ち着きました。

ただ社長になるタイミングで社内外にしっかりとメッセージを発することは大切だと思っていたので、そのタイミングで全部変えました。

ライフサービスのロゴも変えましたし、理念もその時に文字にしました。当時は40名弱の会社。しかし、まだ組織という形には全くなっていなかった。だから組織を整理して、給与体系も変えてと、一気にやりました。

社長交代というきっかけですべてに手を付けましたが、当時すでに500件ほどのお葬式を行っている時期。いろいろと限界も来ている頃だったので、ちょうどよいタイミングだったのだろうと思っています。

今、お話にありました家族葬ホールラビューのことについて、教えてください。

ライフサービスはこすもすを軸として成長を続けてきました。

当時は既にシェアも6割近くになっていて、それ以上の成長を目指すならば新しいエリアに進出しなければいけない時期でした。ただ、どのエリアに行っても後発組です。そこでしっかりと成功するためには新しいブランドが必要です。そこで当時はまだまだ認知は低かったのですが、「家族葬」という葬儀の形に絞り、専門ブランドを立ち上げることにしました。

ブランドをつくるにはコンセプトが大事です。家族でお見送りをするその場所は、悲しむための施設じゃく、家族が次のステップに進むための場所。生きていく喜びを伝えていくための場所として、明るい空間に拘りました。

ご葬儀の中で大切にしたいものも「愛」と「感動」です。それがブランド名ともなっているラビューの由来でもあります。ラビューは、LOVE YOUが語源です。ふれ愛宣言というメッセージを作り、また感動を一つの差別化として、新しい葬儀の形を作りたいとのメッセージも込めています。

2007年にラビューの一号店ができ、2009年に事業承継。結果的には、そこで考え抜いたコンセプトが経営理念のベースにもなっています。そこに社員に向けたメッセージも入れて、会社の理念が形となっていきました。

新しいコンセプトの葬儀を打ち出すのに、社内の反対はなかったのでしょうか?

反対ばかりでしたね。だいたいイメージでいえば、反対5割、賛成2割、どうでもいい3割という感じでしょうか(笑)。

当時はまだ社長となる前。前社長も全面的に応援ではなかった。だから、1店舗目は会社としての借り入れではなく、個人で借り入れを起こして作ったんです。

ただ、なんとなく行けるだろうとは思っていました。こすもす時代にも新しいことをやろうとすると全部反対されてきました。その結果、成功といえるまでに成長し、周りからは「あの時やっておいてよかったね」といわれてきました。

廻りに反対されるということは、これまでの業界の発想にないということだと思うんです。社内で反対されるということは、競合他社も同じようにやらないだろうと。だからこそ自分たちが一番になれると。

ただ、当然ないものを作っていくので、どこかのモデルを引っ張ってくることができません。だからコンセプトとかをしっかりと考える。それがいい結果につながっているのだと思います。

原口社長にとって成長することは何なのでしょうか?

まさに理念が形になり、広がっていることと同等だと思っています。先ほどもお伝えしたように弊社の理念はラビューのコンセプトがベースになっています。そのラビューが広がる事というのは、その想いが従業員にも伝わり、そしてお客さまにも選んでいただけている理由になっているのだと思います。

個人の借り入れからスタートしたラビューも今では7つの会館を持つまでとなり、多くのお客様にご利用いただいています。それは何よりうれしいことですね。

今後のビジョンをお聞かせください。

2020年のコロナの影響で、ビジョンも大きく変えないといけないと感じています。具体的にはチャレンジする時期を早めなければならなくなったと。

コロナで感じたことは、これまでの常識が一瞬にして常識ではなくなるということ。それを考えると10年先まで同じ形というのはないのだろうと思います。

ただ、もともと自分は守備が苦手でチャレンジすることが得意でした。ですから得意領域へのアクセルをもっと強く踏むという感じですね。

私が会社に戻ったときから20倍近くのお葬式件数をする会社になりました。それでもまだもっと私達が大切にする理念が届いていないお客様も多くいます。もっとチャレンジし、さらなる成長を実現していきたいですね。

<この記事を書いた人>
つむぎ株式会社 代表取締役社長 前田亮。静岡県立清水東高校、慶應義塾大学経済学部卒業後、新卒で株式会社船井総合研究所に入社。エンディング業界の立ち上げを行い、チームリーダー、グループマネージャーを得て、35歳で部長となり、BtoCサービス業全般を広く携わる。10億円未満の中小企業における「業績を伸ばす組織作り」をコンサルティング領域とする。「信念のあるいい会社」にもっと入り込んだお手伝いをしたいと2020年独立し、つむぎ株式会社を創業する。

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