Interview with the management経営者インタビュー

その方らしいオンリーワンのお別れを~(株)セントラルホール横浜葬儀社~

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神奈川

2021.06.01

社会貢献/自己実現

その方らしいオンリーワンのお別れを~(株)セントラルホール横浜葬儀社~

今回は神奈川県横浜市に拠点を持ち、「その方らしいオンリーワンのお別れ」をコンセプトに、市内に複数の式場を展開されている株式会社セントラルホール横浜葬儀社の尾形様にお話をお伺いしました。

時代の流れと共に、お葬式の仕組みが変わる中で、お客様に安心の葬儀を届けてきたセントラルホール様。尾形様が社長に就任されたタイミングで、コロナ禍の苦境に立たされました。どんな世の中になっても、「地域の方々のために」という変わらない思い。新しいことに挑戦し続ける、会社の取り組みに迫りますーー。

始めに、御社の創業時のお話をお聞かせください。

創業は昭和の頃まで遡り、当時は山形の米沢で、味噌やしょう油を馬車で横浜に運ぶ仕事を生業にしていました。葬具店が前身となり、昭和30年に横浜葬儀社として法人化がスタートしました。一昔前までは、葬式と言えばお寺か自宅で行うのが通例。平成に入った頃から、式場で行うことがスタンダードになり始め、平成元年に事務所を改築して会館を立ち上げました。

この会社に入るまでは、都内の葬儀社で働いていました。昔から、いつか継ぐことになるだろう、と心づもりをしていたので、言わば修業期間のようなもの。戻ってきてから、約10年間経営に携わっていました。先代の父から、どこかのタイミングで代わろう、という話は予てからしていました。昨年、ちょうど創業から70年という節目を迎えたタイミングで、私が社長に代表に就任しました。

社長に就任されてから、苦労されたことはありますか?

私が10年程前に戻ってきた頃は、時代の流れと共にお葬式の仕組みが変わり始めていたタイミング。ただ式場を持つだけではダメで、お客様に知っていただきやすいように、利便性を意識して会館を立てるようになりました。その他、どのようなコンセプトを持たせるのか、どのように祭壇の必要性を感じてもらうか、など試行錯誤しましたね。

社長に就任したころは、ちょうどコロナ禍の真っ只中。これまでは、うちの葬儀の良さを皆さんに知ってもらうためのアプローチと、そのために利便性を意識した会館作りを行ってきました。そのモデルが全て、通用しない世の中になってしまったので、新しいやり方を模索する必要がありました。

コロナ禍によって発生する、社員の不安を払拭することが最も注力したことかもしれません。緊急事態宣言や、出社の有無など、社員のことを考えながら判断し、職場環境の不安をできるだけ取り除きながら、既存の仕事に集中できるように心がけました。同時に、人件費をかけすぎずに、葬儀に結び付きながらも、葬儀以外の何かの事業ができないかと視野を広げていきました。

どのような新しいチャレンジに取り組まれたのですか?

余裕が出ていた設備やスペースを使って、コインランドリー事業を始めました。半径2km以内にライバル店がいないかと、葬儀の時間帯を被らないかどうかを考慮し、機械の導入を決めました。

あくまでも葬儀ありきで、地域のお客様との関係性作りを大切にしています。葬儀で当社との関わりはなくても、ランドリーをきっかけに関わりを持てることで、いつか「葬儀をお願いしようかな」と思ってもらえるきっかけになるかもしれない。ご近所の方々と、どのように接点を持てるかを常日頃から考えています。

当社では毎年行動目標を立てていて、今年は「新しいことに挑戦しよう」ということをテーマにしています。当社の存在意義として、「困った人を助けよう」「悔いが残らないお葬式を提供」という理念を掲げておりますので、社員一同自らが考えて行動できるような組織にしていきたいですね。

組織の文化は、どのように醸成されているのですか?

先代の頃から、鳩の形を当社のロゴマークにしていて、鳩のバッジを勲章にしています。3カ月や1年に1回、理念に基づいて行動し、貢献してくれた社員に、セレモニーの場を設けてバッジを授与するような機会を提供しています。

その他には、伝えたことを、何かしらの形に残すことも全社の取り組みとして大事にしています。口頭だけの共有になりますと、伝わっているかどうかが曖昧になりますので、紙でもいいし、チャットツールでもいいので、書き残すことは心がけていますね。

行ってきた取り組みを、きちんと成果として残せるように、社内用のチャットも活用しています。社長である私の思いも定期的に発信したり、社員の様子を知るためのアンケートも作成したりと、コミュニケーションに工夫を凝らしています。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

会社は、個人のためだけのものではなく、社会性があるもの。社会のためになるものが、結果として会社のためにもなることが、大前提であると考えています。いくら崇高な理念を掲げていても、社会性が伴っていなければ淘汰されていくもの。当社の存在意義を常に問いながら、社会のためになれるように尽力していきます。

コロナの状況がどうなるのか、回復するのかどうかが読めないところではありますが、地域の方々にもっとお葬儀を届けていくために、もう一店舗展開しようかなと考えています。

<この記事を書いた人>
林 将寛 https://twitter.com/masa_884884
レバレジーズ(株)にてキャリアアドバイザー、(株)LITALICOにて家族支援への従事を経て、ライフコーチとして独立。主に対人支援職者や若手キャリア層に向けて、パーソナルセッションを提供。
つむぎ(株)ではライティングパートナーとして、toB向けのインナーブランディング支援や、経営者へのインタビュー・記事執筆を行う。

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